上野動物園のジャイアントパンダ
「シャンシャン」を令和5年2月21日(火曜日)
に中国に返還することが決定しました。
可愛くて人気者のシャンシャンを返したくない!
と思う方も多くいると思います。
そこで今回は、
・シャンシャン返したくない!返還しなければならない理由は?
・シャンシャン返したくない!どこに返す?
シャンシャン返したくない!返還後パンダはどうなる?
この3点を解説していきます。
読みたいところへとべる目次
シャンシャン返したくない!返還しなければならない理由は?

シャンシャンは平成29年6月12日に
上野動物園で誕生しました。
「日本で生まれたのになぜ返還しないといけないの?」
と疑問に思いますよね。
その理由は、東京都と中国野生動物保護協会との協定において、
ジャイアントパンダの所有権は中国側にあると定められている為です。
元々パンダは日本と中国の友好の証として
1972年に無償で提供されました。
しかしその後、中国のワシントン条約への加盟により
無償提供が禁止され、
有償で貸し出しという扱いに変更されました。
シャンシャンの両親である「シンシン」と「リーリー」も
ジャイアントパンダの繁殖・保護を目的として、
中国から有償で貸し出されており、
この繁殖研究プロジェクトを通して誕生した
シャンシャンの所有権も中国にあるということです。
つまり、パンダの赤ちゃんが日本で生まれて
も所有権は中国にあり、
中国から貸し出されているという扱いになるため、
約束した期間が終わったら中国に返さなくてはなりません。
シャンシャンがいつまでみれるのか、
観覧に予約は必要かなどはこちらの記事で
詳しく調べました。
https://acmilansoccerschool-chiba-sakura.jp/syansyan-itumade/
シャンシャン返したくない!どこに返す?
さて、貸し出し期間が終了して
シャンシャンが中国のどこに行くのか
気になりますよね。
返還後、シャンシャンがどこに行くのか、
情報は得られていません。
そこで、中国の保護・繁殖などを
目的とした施設をいくつか調べてみました。
成都(せいと)ジャイアントパンダ繁殖研究基地
中国の成都市に絶滅危惧種のパンダを
保護するために設立された
ジャイアントパンダ繫殖研究基地があります。
今まで日本から返還されたパンダで
こちらの基地に返された子もいるようです。
成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は
日本、アメリカ、スペイン、フランスなどの国と
「パンダの長期国際協力繁殖計画」を締結し、
繁殖の成果を出しています。
これだけの国が絶滅の危機にある
パンダの為に協力しているのは、
とても素敵なことですね。
パンダが愛されているのだと感じます。
このパンダ基地は、繁殖研究、保護教育、教育観光として世界的に有名な施設となっています。
都江堰(とこうえん)市ジャイアントパンダ野生復帰研究センター
続いて、四川省都江堰市にある
保護・繫殖活動の他にもジャイアントパンダの
完全な野生復帰の研究をしている施設です。
上記の成都ジャイアントパンダ繫殖研究基地からも
野生に戻るトレーニングを受けるために
何頭かこちらの研究センターに移されているようです。
野生のパンダの生息環境は厳しい状況にあり、
生息域は過去の1%分の土地しかないと言われています。
その背景には、高速道路や貯水池の建設などによる
森林破壊や生息地の分断、ターキンやイノシシによる
生活環境の影響があるようです。
そのため、保護施設などによる
繁殖活動の他にも野生に戻るための研究も
とても重要だと感じました。
臥龍(がりょう)中国パンダ保護研究センター
こちらは、規模が一番大きいパンダ基地です。
主にパンダの繁殖や数の増加について研究、
種と群落の観測などの分野の研究を
行っているようです。
こちらの、研究の成果やパンダ救助の努力の結果、
世界で最大の人口パンダ群になりました。
また、海外との交流も強化していて、
日本の動物園ともパンダ飼育繁殖に関する
共同科学研究を行っているようです。
そして、シャンシャンの両親である
「シンシン」と「リーリー」もこちらの研究センター出身のようです!
こちらに行く可能性は高そうですね。
シャンシャン返したくない!返還後パンダはどうなる?
シャンシャンが中国に返還されるのは、
パンダの保全と繁殖の促進の為とされているので、
返還後シャンシャンはパートナーを
見つけて繁殖を目指すことになるでしょう。
パンダは上記にもあった国々の協力や施設などの
保護・繁殖活動の成果により絶滅危惧種から
危急種に引き下げられましたが、
いまだに厳しい状況であることは変わりありません。
そのため、パンダの保護・繁殖活動は続けられるでしょう。
シャンシャンもいいパートナーを
見つけて可愛い赤ちゃんを産んでくれるといいですね!
シャンシャンに会えなくなってしまうのは悲しいですが、
パンダの未来の為と前向きに考えたいと思います。
シャンシャン返したくない!のまとめ
ここまでシャンシャンを返還しなくてはいけない理由や
返還後どんな暮らしをしていくのか解説してきました。
シャンシャンの返還理由や返還後のことを調べていくうちに、
絶滅の危機にあるジャイアントパンダの保護・繁殖の為に
様々な研究がされていて、
たくさんの国が協力していることがわかりました。
パンダがたくさんの人に
愛されていることを改めて感じました。
可愛いシャンシャンを返したくない!
と思う気持ちは、やはりありますが、
これがパンダの為になるなら
快く見送ってあげようと思います。
みんなに愛されている可愛いシャンシャンが
中国に帰ってしまうのは寂しいですが、
子孫を残し繫栄に貢献することが
シャンシャンにとっても幸せなことではないでしょうか。
シャンシャンが中国に返還されるまで残りわずかですが、
日本にいる間ここで生まれて
たくさんの人に愛されて良かったと
思ってくれたら嬉しいですね。
パンダが絶滅せずに
幸せに暮らしていけることを願っています。